数年前に東京上野の美術館に母を連れて行かなければならない事案が生じ、仕方なく僕も一緒に上京したのだが、その時以来「いったい何故!?」と不思議に思っていたことがあった。開園前の上野動物園の門の前に数百人規模の来園者たちが地面に座って開園時刻を待ちわびていたのだが、まるでそうしなければならない「規則」でもあるかのように全員が真っ黒の恰好をしていたのだ。6月の東京は梅雨の時季だったが、その年は空梅雨で、札幌の感覚ではかなり強い直射日光が朝から差していた。それなのに全員黒装束なのだ。日射病や熱中症の予防を考えたら、白い服の方がいいと思うんだけど。
NHKのニュースを見ていて、その謎が解けた。
日本からツアーに参加した人たちは、飼育スペースを区切るガラスの反射で撮影に影響が出ないよう、黒い服と黒いマスクといういでたちをしていて、周りの観光客とは一線を画していました。
なるほどね。パンダ目当ての来園者にとって「黒い服装で訪れる」というのは「常識」なのかもしれない。文字通り「全員」が黒い服を着ていたことから推察すれば、上野動物園では黒い服を着ていないと「周りの人のことを考えない迷惑な人」扱いされるくらいなのかもしれないな。
でも、このニュース記事中の写真を見ても、「全員が真っ黒」というのは僕には「異様な集団」に見える。現地の中国人も「何故日本人は『全員』が黒い服を着ているのだろう?」と不思議に思うんじゃないかな。僕はまた「パンダを驚かせないためには黒い服装が望ましい」とかそういう理由があるのかと思っていた。あるいは、「パンダの白黒模様に共感(?)しているのだろうか」とか(笑)。