Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

電気代4万2000円!

 自宅マンションの集合玄関に置かれたゴミ箱が、捨てられた大量のチラシで溢れ返っていた。やれやれ…と片付けていたら、電気料金の請求ハガキが目に留まった。もちろん僕宛のものではない。マナー違反(と言うか、軽犯罪法違反!? あるいは迷惑条例違反!?)だとは思ったが、請求額を見てみた。すると…、

 記載されていた電気料金の額は、何と4万2000円! うちはオール電化マンションで冬場の電気代は毎年大変なことになるのだが…、これほどとは。

 料金の内訳を見てみたところ…、夜間の電気使用量が尋常じゃない。どこ出身の人かはわからないが、おそらく暖かい地域から来た独り暮らしの大学生が夜間の暖房の電源を入れっ放しにしているのだろう。

 このマンションの備え付けの暖房器具は「蓄熱暖房機」というタイプのもので、暖房機本体に熱を溜めておき、スイッチを入れると温風が吹き出る仕組みになっているのだが、例え一冬の間に1度もこのスイッチを押さなかったとしても、「蓄熱」に電気が使われてしまう。これを防ぐには、ブレーカーを落とすしかない(幸い、この「蓄熱暖房機」専用のブレーカーがあるので、このブレーカーを落としても他の電気機器には影響しない)。経験的には、この「蓄熱暖房機」を蓄熱させるのは2~3日に1回だけでも部屋は充分暖まる(スイッチを入れて温風を出さなくても)。

 ただ、その「蓄熱」にも使われる夜間の電気料金は1万9000円で、まだ4万2000円の半分以下だ。残り2万3000円の内訳は…、毎月の基本料金が1500円、昼間の電気料金が2500円、再エネ発電賦課金が5000円、そして! 燃料費調整額が1万4000円! 〆て4万2000円也。

 そう、電気料金は結局のところこの「燃料費調整額」で決まるのだ(いくら節電したって、その効果は微々たるもの。ちょっと原油価格が上がれば簡単に吹っ飛ぶ)。燃料費調整額の単価はここのところ3.66円/kWhの上限に達していた。それが、算定ルールの変更により、今月は9.91円/kWhといきなり2.7倍に跳ね上がった。これなのだ。

 このハガキの宛先の住人は…、おそらく電気料金は自動で引き落とされるので、ハガキの請求額を見もせずにゴミ箱に捨ててしまったのだろう。どの時点でビックリすることになるのか…。赤の他人ながら僕の方がドキドキしている(笑)。