Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

電気風呂

 ここ数日、妙に鬱っぽい。こんなんじゃいかん!と普段やらないことをやってみることにした。と言うワケで、生まれて初めて独りで銭湯に行ってきた(笑)。

 僕が住んでいる地域は(強いて言えば)学生街なので、以前は徒歩圏内に銭湯がいくつもあった。しかし、30年前だってもう風呂なしのアパート(「○○荘」のような)に住んでいる学生は珍しかった。昭和の面影を残している銭湯は徐々に姿を消していった。近所のスーパーに行く途中にも「昔ながらの銭湯」が1つあったのだが、去年営業をやめ、今年建物が取り壊された(今は跡地は更地になっている)。

 現在自宅から一番近い位置にあるのは、「銭湯」という呼び名が似つかわしくない高級銭湯(「スパ」?)だが、そこは料金も(おそらく)バカ高いので、最初から選択肢に入れていなかった。

 今回向かったのは、少し離れた場所にある比較的新しい銭湯で、「昭和感」は皆無。僕の家からはJRの駅1つ分離れた場所にある。「スーパー銭湯」と呼ぶホド大規模ではないが、平成の「スーパー銭湯」ブームの後にできた銭湯だ(と思う)。以前から存在は知っていたが、入ってみようと思ったことはなかった。最短距離を歩いて行けば自宅から2.6kmホドの距離。正午前、気温はプラスだったし、散歩気分で少し遠回りをして2.9km歩いて行った。

 思っていたより混んでいた。まぁ、土曜日の正午頃ならこんなものなのかもしれない。200台ホド駐められるという駐車場はおおかた埋まっていたし、併設されている床屋も繁盛していた(男性整髪1100円!)。女湯の混み具合はわからないが、男湯の客だけで100人くらいはいたのではないだろうか。若い人はあまりいなかった(子連れの若い夫婦ならいた)。ひょっとすると、年配の常連客が多いのかもしれない。

 入浴料は480円(9月に450円から値上げしたバカリのようだ)。こういうところの料金はもう少し高いのかと思っていた(24時間営業の系列店の料金は1000円前後(深夜は更に割増料金が課される)のようだ)。

 お風呂は、メインの大きな主浴槽(お湯熱め)、ブラックシリカ湯(お湯ぬるめ)、電気風呂・ジェット風呂、屋外の露天風呂、水風呂、サウナ、等々があった。気に入ったのは、ぬるめの「ブラックシリカ湯」と「露天風呂」かな。

 30分ホドでもうノボせてきたのだが、せっかくお金を払って来てるんだし、とケチケチ根性丸出しであちこちのお風呂に入り、最後に「電気風呂・ジェット風呂」に脚を入れてみると…、脚が攣った(笑)。何やら、浴槽の壁から低周波の電気が出ているらしいのだが、壁側の右脚の太腿が攣った。既にノボせ気味で、脚が攣って倒れたりしたら溺れてしまいそうだ。慌てて手すりにつかまる。

 身体の向きを変えてみると、今度は左脚が攣った(笑)。少し落ち着いてきたところで、お湯に首まで浸かってみたところ、心臓バクバク、これはヤバそう(笑)。すぐに具合が悪くなりそうな予感。「電気風呂」は数分で諦めた。

 不思議なのは、ノンビリとお湯に浸かっている人たちが何人もいたこと。彼らは筋肉が攣ったり、具合が悪くなったりしないのだろうか? それとも僕の体調が最初から悪かったのだろうか。帰り道も3km弱を歩いて帰ってきたのだが、全身グッタリ疲れていた(笑)。

 この銭湯は早朝から深夜までやっているようだ。次回はサウナにも入ってみたい(スタンプカードも貰ってきた)。