Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

2007-01-01から1年間の記事一覧

日本語の難しさ

つい今さっき、日本語教師(「国語教師」ではない)の仕事について書かれた本を読んでいて、ほとんどの日本語ネイティブスピーカーが抱いている「日本語は難解な言語である」という信念(思い込み?)は、言語としての日本語自体の難しさからではなく、外国…

ダブル・インパクト

■ ファースト・インパクト オブジェクト指向スクリプト言語Rubyの紹介記事を読んでいて最も衝撃だったのは、 A, B = B, A の1行で、変数Aと変数Bの中身をスワップできることを知ったときだった。 これ、プログラミング言語について何も知らない人には何が衝…

6万5000円

PLAYSTATION 3(20GB)本体とゲームソフト2本、それにちょっとした周辺機器(ケーブルだのなんだの)、これで合計6万5000円ってところだろうか。ゲーム機にそんなに金かけるかよ。 ところがこれが、拳銃1丁(9ミリ口径)と実弾50発、これで合計6万5000円、し…

血液型性格論について去年から思っていたこと

レンタル屋の韓流コーナーをぶらついていて『B型の彼氏』というタイトルの映画を見かけたときには正直驚いた。医療現場以外で血液型について日常的に話題にするのは日本と台湾だけだと思っていたからである。 去年mixiを始めて、マイミクさんの日記を読んだ…

我々は近い将来、鉛入りの衣服を身につけることになるのだろうか?

ほとんどの男性が一度は夢想したことがあるんじゃないかと思われる「夢の科学装置」に、女性の衣服が透けて見える特殊メガネがあると思う。 こんなものはSFの世界の話で実現不可能なものだと思っていたが、メガネは無理でも大型の装置なら既に実用段階に入っ…

日韓のまたまた根拠のない話

韓国文化では、「本音と建前」の本音の方を重視するそうである。で、それを韓国人自身がどう説明するかというと、「韓国文化は儒教の影響が強いので、本音を大切にする」というのだ。 日本社会では、本音と建前を上手に使い分けるのが重要である、とよく言わ…

日中韓のそれぞれ根拠のない話

いつだったか、日本に来ている中国人留学生が、「(独りっ子ではなく)兄弟姉妹のいる子どもは協調性に欠ける傾向がある、と中国では言われている」と言っているのを聞いて面白く思ったことがある。 理屈はこうだ。「(中国の子どもの大部分を占める)独りっ…

『鏡の法則』を読んだ。

『鏡の法則――人生のどんな問題も解決する魔法のルール――』(野口嘉則 2006年 総合法令出版)という本が売れているそうだ。このテの本はどうも好きではないのでずっと無視を決め込んできたのだが、本書がAmazon.co.jp書籍販売冊数の2006年トップ10に入ってい…

2足歩行ロボットを見て想う。

僕は昔から夢のない子供だった。プロ野球選手とかパイロットとか、なりたいものがなかったのである。 そんな僕が初めてやってみたいと思ったのは、早稲田大学の工学部電子工学科に進学して2足歩行ロボットの開発をすることだった(当時、刊行されたばかりのF…

夜明けのコーヒーを飲みながら、ふと想う。

僕はタバコの煙が嫌いで、中でも一番嫌いなのは食事中のタバコの煙だ。愛煙家にとっては食後の一服ほどうまいものはないらしいが、正直信じられない。 で、ふと思いついた。僕が「食後のこれほどうまいものはない」と思っているものについて、よりによって食…

僕には県境が見えない。

長い間不思議だったのが、北海道出身じゃない人が「北海道はデカい」と言うことだった。だって、本州の方がずっとデカいじゃん。 で、ようやく今日気づいた。僕には「県境」という概念がない。何故かは自明。僕の生活範囲内に県境が存在したことがないからだ…

ホリエモンと心の時代

去年、小沢牧子の『「心の専門家」はいらない』を読んで印象に残っていたのは、昨今「心の時代」なんて言い方がはやっているが、それは「物資的な豊かさよりも精神的な豊かさが重視される時代」というような意味では決してなく、結局「心に関するサービス産…

Web2.0時代の検索ページ

たまっていた新聞を見ていたら、日本政府のなんとか省のキモいりでGoogleに対抗できるような純国産検索システムを開発するんだ、というような記事が載っていた。現在の日本の著作権保護関係の法律では、Googleと同じことを日本国内(のサーバー?)で行うと…

できちゃった婚は意外と増えていないようだ。

最近新聞で知ったこと。 「できちゃった婚」が増えたと言われている。現在、第1子の4人に1人は結婚前に妊娠しているのだという。20年前と比べて2倍だそうだ。 …、え? 2倍? 20倍じゃなくて? 全然増えてないじゃん。と言うか、20年前でも、第1子の8人に1人…

コンピュータのアイデンティティ・クライシスから対人関係について考える。

ぶっ壊れて動かなくなっていた自作PCのマザーボードを他のものと取り替えたら、無事順調に稼動するようになった。こいつの名前はPM3といって、僕は物に情がうつるタイプなのでそれなりに愛情を感じている。ところで、こいつは今でもPM3なんだろうか? メモリ…

韓流映画の韓流映画らしさは徐々に失われていくはず。

2000年以降に制作された韓流映画を集中的に20本ちょっと観て、こんなの韓国国内でしか通用しないんじゃないの?と思うような映画がほとんどだったのだけど、ここ2〜3年でグッとレベルアップしているのかもしれない、とも思う。例えば、『私の頭の中の消しゴ…

身体的なセルフイメージの変容

1ヶ月くらい前に昔ちょっと付き合っていた女のコと会ったとき、開口一番「思ったより太っていない」と言われたことが印象に残っていた。何故彼女は僕がそんなに太ったと思っていたのだろうか? 思い当たるフシがある。何年か前に、付き合っていた頃よりも随…