Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

eureka

母と思い出話をしていて「昔からあんたは物覚えの悪い子だった」と言われ、なんだかホッとした。最近、そういう基本的な事実を忘れていた。納得することだけが人生の喜びなのに納得するのに人の何十倍も時間がかかる、というタイプの人間がいて、幸か不幸か…

何故アマゾンのレビューを書くのか。

しばしば、何故アマゾンのレビューなんて書くのか?と質問される。今のところ、答えは5つある。5つもあるのだ。 第1の理由:経済的理由 最初のレビューを書いた理由は完全に経済的なものだった。かつてアマゾンでは、まだ1つもレビューが投稿されていない商…

年を取ると社会的関心が増えるのだろうか?

mixiのいわゆるマイミクさんというのが何人かいる。その中で、8月15日に日記なりブログなりを書いた人が9人。仮に、年齢順に上から5人を年長組、若い方4人を年少組とする。 非常に鮮明な違いが出たと思うのだが、小泉首相の靖国神社参拝について書いたのは、…

文化の持続性

北海道では、バンソウコウのことを日常的に「サビオ」(本来は商品名)と呼ぶ人が多い。僕もその1人で、とっさに他の呼び名を思い浮かべることはできない。包丁で指を切ったりすると「サビオ! サビオ!」と慌てるわけだ。 ところが、商品としてのサビオは20…

限界

「もうダメだ」と思った、そこから先が本当の勝負。

Live!

ある大学での非常勤講師の仕事がそろそろ始まる。 授業を受ける側ではなく授業を行う側に立ってみて初めてわかったことはいろいろある。 例えば、学生がこっそり何かをしているつもりでも(寝ているとか、他の授業の宿題をやっているとか、ノートパソコンで…

知識の増え方

最近気づいたこと。知識は1つずつ増えていくわけではないらしい、ということ。 例えば、本を読んで、それまで知らなかった事柄を1つ知ったとする。このとき増えた知識量は1個じゃないのだ。 確かに、頭の中の辞書に加わった要素は1個だけなのだが、どうも知…

わからないとき

人工知能に関する本を読んでいて不思議に思うのは、「わからないことを他人に訊ねる」というタイプの人工知能を見かけないことだ。人間なら皆やっていることなのに。 これはあれかね、人工知能研究を行っているような人工知能研究者は「わからないことを他人…

切なさ

1才違いの妹が中1から高3まで別冊マーガレットを毎月買っていたものだから、中2から予備校時代までずっと別マを読んでいた。いろんな漫画家がいたが、その中で好きな漫画家が2人できた。1人が紡木たくで、もう1人がいくえみ綾。 いくえみ綾は、80年代は何か…

どうしてこんなに悲しいんだろう

いつだったか急に人が死んだ。いやまぁ本人にしてみれば急じゃなかったのかもしれないな。僕にとっては急に死んだ。僕は葬式に行かなかったので、その人の遺体を見ていない。 本当は大掛かりな嘘なのではないかと今でもときどき思う。もちろんそんなことがあ…

何故、主観量は刺激の客観量の対数に比例するのか?

その昔、精神物理学と呼ばれる分野があった。心理学史を読むと、心理学の誕生に直接影響を与えたものとして登場する。 精神物理学とは何やらものものしい名前だがたいしたものでもない。刺激の客観量とそれに対する主観量との関係を調べたりする学問。「人間…

環境適応能力

ふと思ったんだけど、自分が思っているよりも自分自身の環境適応能力というのは案外大きい。

わからんのだけど重要な気もする生態心理学

生態心理学という、現在の主流の心理学的立場とはやや異なる立場をとる、心理学の一分野(?)がある。昔から気にはなっている。気にはなっているんだけど、実際のところ何を言いたいのかよくわかんない一派でもある。 直感的には、生態心理学的な発想は、多…

あともう一歩なんだよなDSIT

社会心理学の世界にDynamic Social Impact Theoryなるモデルがあって(心理学の世界では、ちょっとしたアイデア程度のものを○○理論と呼ぶのは普通である。ちなみに、物理学の世界では、「モデル」みたいな意味で「統計」という用語を使ったりするらしい)、…

おおっぴらに協力することの社会的意義

ふと思ったんだけど、協力行動というのはおおっぴらにやる必要がある。僕は、相互協力の達成・維持には「自ら協力する」という行動だけでは不十分で「他者の協力を引き出す」という行動が不可欠だと考えているんだけど(つまり、相互協力というのは、たまた…

セックス

何故かふと思いついた話。 初めて彼女ができて、セックスというものをおぼえたての頃、ある友人が言った。「男にとってセックスなんて、結局女性器を使ったマスターベーションに過ぎない。」そのとき、僕は彼に同意した。そばにいた彼女が怒ったのでその場は…

社会心理学実験とTCP/IP通信

僕が比較的真剣にプログラミングに取り組んでいるのは、社会心理学実験用のコンピュータ・プログラムを書くことがあるからだ。個人の心理傾向・心理プロセスを対象とする心理学という学問は、自然科学的方法論に対するコダワリが強く、大量の個人に対して心…

相互作用の学問としての社会心理学

心理学というのは、そもそも人の脳の働きについての自然科学なので、大量の個人を対象として実験を行い、その結果を統計的に分析することによって理論を構築していく。心理学という学問の主な対象は、「個人」の心理反応(行動を含む)・心理プロセスである。…

話し言葉と書き言葉の長所と短所について

意外と気づかれていない話し言葉の長所の1つに、「一文が短い」ということがある思う。話し言葉は一息で言い切れる以上の長さになりようがない。何故これが長所かと言えば、短い文章を意識的に接続詞で結びつけていくことにより、論理的な文章をつくり易いか…

化学合成と脱法ドラッグ

新聞に脱法ドラッグについての記事が掲載されていた。 ちょっとした化学合成を行う知識・経験と設備さえあれば、麻薬取締法なんかの対象になっている薬物とほとんど同じ効果をもつ脱法ドラッグを合成できちゃうんだそうだ。 自分は化学合成を行う知識も経験…

そのとき歴史が動いた、んじゃないだろうか

本棚の中に「自分にはいくら頑張っても理解できないことがある」と僕に確信させた本を見つけた(さすがにもう捨てたと思っていた・・・)。 『中学生のためのトランジスタの基礎ABC』(奥沢清吉 誠文堂新光社 1973年) この本を買ったのは、小学5〜6年生か中学1…

電子部品屋へ行く

うちの近所に電子部品屋がある。ずっと気になっていたんだが、覗いてみたことがなかった。今日思い切って入ってみた(入ってみる気になるまでに2年かかった・・・)。 抵抗とかコンデンサーとか発光ダイオードとか、なんかいろいろ小さな部品がたくさんあった。…

国際実験プログラムのプログラミング

インターネットを使って「せーの」で同時に実施する国際社会心理学実験のコンピュータプログラムを2000年以降4つつくった。 僕自身は研究者としてではなく、プログラマというスタンスでこれらのプログラムをつくった。そうなると、実験を実施してデータがと…

守る人、両方、功げき

サッカーW杯時の話。 実家の冷蔵庫の扉に新聞の切り抜きが貼ってあった。見てみると、サッカーの日本代表メンバーのリストだった。何やら鉛筆で書き込みまでしてある。 「DF」というところに「守る人」、「MF」というところには「=ミッドフィルダー 両方」…

ヤケクソ感

朝、外が明るくなってくるのを感じるのが好きだ。 躁状態の困るところは、眠りたくなくなることだ。寝てる時間がもったいなくて眠りにつくのが嫌なのだ。 寝なければ当然疲れがたまってくる。それで反動が出てくる。興奮状態が激しいほど、その後の抑うつ状…

語学魂をくすぐるのは

2月・3月とテレビばかり見ていて、NHK教育テレビの語学番組に関心していた。昔と随分趣が違う。いろいろ工夫してるし。 4月から新シリーズが始まるというときに、ラジオの中国語入門のテキストと放送内容を収録したCD-ROM、テレビの中国語会話のテキストを買…

良いベーコン

昔、ちょっとだけ付き合った女のコがスーパーで言った。 「う〜ん、良いベーコンがない。」 その言葉は僕の好奇心を刺激するのに充分だった。 「え? 『良いベーコン』って何?」 しかし彼女は答えてくれなかった。僕が理屈屋なことを知っていたからだ。彼女…

アイスホッケー

アイスホッケーの盤ゲームがある。 このゲームがあまりにも好きで、本物のアイスホッケーでも見てみるかと思ったのが1994年冬。ちょうどアイスホッケーの試合をNHKが生中継するというから見てみた。というわけで生まれて初めて観戦したアイスホッケーの試合…

4回転ジャンプ

インラインローラースケートに熱中していたとき、まぁ、少しはクルクル回ってみたいものだと思ってね 勇気を出して飛んでみようと思ったけど・・・ 怖いよ〜 1回転すらできなかった そのとき実感したのが「伊藤みどりの偉大さ」 あれ本当にどうやって3回転半と…

ショートトラック

1996年3月大学院の修士課程を終え進学も就職もしなかった25歳の僕には暇があった。大学生協から還付してもらった出資金2万円の使い道を考えていた。実家近くの郊外型大型スポーツ店でK2のインラインローラースケート(定価27000円くらい)が3割引きで売られ…