Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本文化に接した衝撃

僕は日本人だが、しかしこれは国籍が日本だというだけであって、社会科の教科書に出てくる「日本」とはずっと距離感を感じてきた。「日本」の歴史を学んでも、そこに僕が生まれ育った北海道が登場することはほとんどなく、基本的には自分の知らないところの…

異文化に接する衝撃

アイヌとして初めて国会議員になった萱野茂さんが亡くなったそうだ。僕が彼を最初に見かけたのは1992〜1993年頃で、彼はまだ国会議員ではなかった。 大学の社会科学系の授業で、北海道平取町の沙流川ダム問題を特集したNHKのテレビ番組を見たのだ。ダム建設…

足元が崩れ落ちる衝撃

これまでの人生で僕が受けた最も大きな衝撃は、おそらくベルリンの壁崩壊だろう。次いでソ連解体。それまで僕は、国というものはモノとして物理的に存在していると思い込んでいたので、足元が崩れ落ちるほどの衝撃を受けた。国がなくなる、なんてことを考え…

ステレオ感の衝撃

小学生の時、ステレオというものを知った時には衝撃を受けた。右のスピーカーと左のスピーカーからそれぞれ異なる音声を流すと、音が立体的に聞こえるのだ。しかも、左右のスピーカーから共通して流れている音声は、そこにはなにもない、左右のスピーカーの…

ソフトウェアの重要性

現在のパーソナルコンピュータは1970年頃のスーパーコンピュータを凌駕する性能をもっているのではないかと思う。 だけども俺には月までロケットを飛ばすことはできないな。

中間管理職とデザインパターン

僕がつくる社会心理学実験のためのコンピュータ・プログラムでは、非常に多くのフォームが使われている。ひどい場合20以上にもなる。ログイン画面、実験インストラクション表示画面、確認問題場面、練習画面、実験刺激提示画面、回答場面、エラー通知画面、…

紙芝居方式プログラミングによる3Dスパゲティプログラム

僕が関わる社会心理学実験のコンピュータ・プログラムは、複数の画面が次々と表示されていくタイプのものが多い。そこで、うちの親分がパワーポイントを使って実験プログラムの全体像をイメージする方法を思いついた。Visual Basicでフォームにテキストボッ…

主語の省略

「日本語ではしばしば主語が省略されるが、英語では主語を省略するなんてあり得ない。このことが日本と欧米における絶対的な「自己」というものの重要性の違いを示している」なんて通説をよく聞くが、こんな話は嘘っぱちなのだという話を言語学者から聞いて…

梅雨とホワイトクリスマス

僕には感覚的に梅雨や梅雨明けというものを理解できない。何故か? 答えは簡単。僕が住んでいる北海道には梅雨がないからだ。北海道には、ある特定の時期に雨ばっかり降っているという気象現象が存在しない。梅雨や梅雨明けというものを、人生でただの1度も…

小池栄子似の

学会会場には「会場係」みたいな人がいる。会場係は、配布資料を配ったり、発表が始まったら照明を暗くしたり、室温調節をしたり、発表開始からの経過時間を計ったりする(これは10分経過などのタイミングで合図するため)。大抵は主催校の学生をアルバイト…

『シムソンズ』における大泉洋の役どころ

『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』における竹中直人の役どころを、『シムソンズ』では大泉洋がやってるわけよ。これはある意味凄いことでは? 何故なら。観客の中に竹中直人を知らない者はいない。彼がどんな変人であるかを皆知った上で映画を観…

シーソーゲームの本当の勝者は誰?

2人でバーでお酒を飲む。1杯目、2杯目、3杯目、飲み終わるタイミングが2人一緒だと、じゃキリのいいところで、とすんなり帰ってくることができる。 ところが、1杯目に頼んだものが、片や比較的軽めのお酒、片や比較的強めのお酒で、飲み終わるタイミングがず…

長所短所 2

皆が持っている何かを持っているということが長所であることも短所であることもあるし、皆が持っていない何かを持っていないということが長所であることも短所であることもある。 結局、その人の長所や短所というものは、皆がそれを持っているかどうかとは無…

長所短所

皆が持っていない何かを持っているということは必ずしも長所ではない。また、皆が持っている何かを持っていないということは必ずしも短所ではない。 皆が持っていない何かを持っているということが短所であることもあるし、皆が持っている何かを持っていない…

セクハラ企業

ふとバカなことを思いついたんだけど(どうせいつもバカなことばかり考えているんだけど)、セクハラ企業というのをつくってみたらどうだろう。 「我が社はセクハラを見逃します。」 「我が社はセクハラを許します。」 こういう企業。セクハラ系の人間ばかり…

もし僕がテロリストだったら

もし僕がテロリストだったら、絶対にGoogleを乗っ取る。誰にもばれないようにこっそり乗っ取る。 そして、検索結果にバイアスをかける。誰にもばれないようにこっそりバイアスをかける。 これは定義によりテロリストのやり口ではないが、テロリストなら簡単…

文字化けspam

2週間ほど前から届く量が急増したspamだが、不思議なことがある。 最近届くspamのほとんどは、送信者と件名が文字化けしているのである(去年の秋頃大量に届いていたspamの多くは正しく日本語表示されていた)。そのため、一目でspamと判別できる。ちなみに…

機会コスト

「機会コスト」という概念、頭ではわかるのだが、いつまでたっても身につかない。 「今のやり方では手に入らないが、他のやり方をしていれば手に入れることのできた利益」のことを機会コストという。「他のやり方をしていれば手に入れていたのに、そのやり方…

個人の価値

どうしてそうなってしまったのかよくわからないが、僕の中には「集団のために個人が犠牲になるなんてとんでもない」という感覚がある。そういうことは絶対に許されてはならない、という感覚がある(少なくとも小学校低学年の頃には明確に持っていたと思う)…

財の生産と財の流通

両親が2人とも芸術系の人間で、彼らは「価値をうみだす」ということをとても重視している。ここで言う価値とは、芸術作品の創造に限らず、農林水産業といった第一次産業によってうみだされる財や工業製品といった第二次産業によってうみだされる財も含む。2…

分業社会

人間の構成する社会の特徴の1つは高度に進んだ「分業」にあると考える。人間以外の動物のつくる社会との比較においてだ。 今NHKの朝のニュースを見ていて、ふと「人間社会には『原稿を読み上げることで収入を得る』という職業が存在する」ことに気づき、改め…

タイの数

昔、大学生のとき受けた文化人類学の概論の授業で、「人口(人口密度だったかな)とそこで生じるケンカ等の争いの数の関係を調べてみると、人口がn倍の集団で起こる争いの数はn倍ではなくもっとずっと多い、という話を聞いたことがある。で、過剰な対人接触…

アフォーダンス

露天風呂で見つけた貼り紙。曰く、 「危険! この照明はあなたの体重を支えきれません。」 まずいことに「ここに手をかければ女風呂を覗けるのではないか」と思わせる位置に2つの照明がついているのだ。

穴の開いた財布

1日に3度も小銭を落としてこれは絶対に財布に穴が開いていると思ったのだが、財布をポケットから取り出す前に、それも変だなと考え直した。 穴の大きさの変化は小から大への一方向しかあり得ない。だとしたら、まず小銭が落ちないような小さな穴が開き、次に…

彼女の前に道はない 彼女の後ろに道は出来る

かれこれ10年ほど前、あるスポーツ用品店で数ヶ月間アルバイトをした。そこで当時30歳の女性社員からある話を聞いた(びっくりしたような顔の、体の大きな人だった。「びっくりするような顔」ではないので注意)。 そのお店にときどき顔を出すある男性(それ…

プロバイダと殺し屋

インターネットへの接続料金が従量制でなく定額制だと、インターネット常時接続人間になっちゃう。つないでもつながなくても同じ料金なら、つなぎゃな損、損(同じ料金なんだから、つながなくても損じゃないんだけど)。 さらに、他の人のコンピュータを、定…

友達100人できるかな

1年生になったら友達100人できるかな。 でも本当に大事なのは、友達を100人つくることじゃない。友達の友達と友達になれるかだ。 皆に友達が100人いれば、誰にとっても友達の友達は10000人いる。 それを活かせるかどうかの方が大事なのだ。

順位情報

Amazon.co.jpのレビューワーランキングには、450位くらいのところに壁がある。そこから上にいけない。 いったってしょうがないのだが、順位が表示されていると無性に順位を上げたくなってくるのだ。 僕は本来、人と争ったり競い合うのはかなり好きではない。…

言語能力の発達

学習し成長する人工知能ロボットの開発に成功したとする。うまく育ててやれば、人間と会話できるようになるはずだ。 つきっきりで毎日世話をする。話し掛けたり、質問に答えたり、ご機嫌をとったり。ところが、いつまでたっても人間の言葉を話せるようになら…

司会を遮ってはいけない。

ごめんなさい。駄洒落です。遮ってはいけないのは、司会ではなく視界です。 部屋の模様替えを始めて改めて実感したのは、「部屋を広く見せたいなら視界を遮ってはいけない」原則の重要性だ。2部屋の境界線上に置かれていた大型スピーカー(高さ70センチ)2個…