Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

文化の持続性

 北海道では、バンソウコウのことを日常的に「サビオ」(本来は商品名)と呼ぶ人が多い。僕もその1人で、とっさに他の呼び名を思い浮かべることはできない。包丁で指を切ったりすると「サビオ! サビオ!」と慌てるわけだ。

 ところが、商品としてのサビオは2002年に製造を終えたそうだ。となると面白いのは、バンソウコウを意味する一般名詞としてのサビオがどのくらいの間北海道で廃れずに生き続けるかだ。僕に子どもがいれば、その子はサビオという言葉を使うようになるだろう。では、その子どもは?