Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

マラソン大会の「オンライン開催」

 このコロナ禍で広まったものの1つに、マラソン大会の「オンライン開催」というものがある。ランナー各自のGPS機器(スポーツウォッチやスマートフォン等)を利用して、マラソン大会を開催「したことにする」という代物だ。

 2020~21年の2年間は国内のマラソン大会は軒並み中止。苦肉の策として生み出されたものなのだろうと思うのだが…、「これはコロナが治まった後も廃れないかもな」と思っていたら、どうやら本当にそうなっているようだ。

 マラソン大会の参加者そのものが増えているワケではないのだろうと思う。パイは同じ。となると、リアル大会の参加者が減るワケで…。「オンラインマラソン大会」を経験して、「別に現地に行って実際に走らなくてもいいんじゃない?」という人が増えてしまったのだろう。

 2020年大会では30分程度で参加申込みが定員に達し打ち切られた「サロマ湖100kmウルトラマラソン」も、今年は定員に達するまでに5日かかったのだとか(「100kmの部」の定員は3500人)。4月4日にエントリー期間が始まった「北海道マラソン」はまだ定員2万人に達していないようだ。

 極めつけがこれ。今年アールビーズが肝入り(?)で推している「Challenge 4」の大阪大会の参加者はたったの400人(定員1200人)、東京大会は開催日の5日前までエントリー可能(参加費は少し高くなるが「当日エントリー」という仕組みまである)だと言うから、まだ申込みが定員1800人に達していないのだろう。

 マラソン大会の開催でどの程度開催地域にお金が落ちるものなのかわからないが…、「マラソン大会で町おこし」という地方都市にとっては困った話かもしれない。