Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

知識の増え方

 最近気づいたこと。知識は1つずつ増えていくわけではないらしい、ということ。

 例えば、本を読んで、それまで知らなかった事柄を1つ知ったとする。このとき増えた知識量は1個じゃないのだ。

 確かに、頭の中の辞書に加わった要素は1個だけなのだが、どうも知識量というのは個々の要素の数のことではなく、要素間のリンクの数のことではないかと思うのだ。

 だから、加わった要素が1個だけでも、既に100個の要素をもっていて、そのうちの50個の要素との間にリンクができれば、新しく獲得した知識は50個と数えてよいように思う。というわけで、既にもっている要素が多いほど、知識は増えやすくなる。

 これまで、世の中の星の数ほどの知識の、ほんのひとかけらも自分は理解することなく死んでいくのだなぁと思うとよく絶望的な気持ちになっていたのだが、絶望的な気持ちになる理由が1つ減ってしまった。