Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

アイスホッケー

 アイスホッケーの盤ゲームがある。

 このゲームがあまりにも好きで、本物のアイスホッケーでも見てみるかと思ったのが1994年冬。ちょうどアイスホッケーの試合をNHKが生中継するというから見てみた。というわけで生まれて初めて観戦したアイスホッケーの試合が、リレハンメルオリンピックの男子決勝カナダ対スウェーデン戦だ。

 これが信じられないくらいハイレベルの争いだった。アイスホッケーは氷上の格闘技と呼ばれるほど激しいスポーツでときに乱闘騒ぎが起きる(僕はそういうのはあまり好きではないが、通常それもアイスホッケーの魅力と考えられている)。この試合では選手同士の接触はほとんどなく非常にクリーンな試合だったが、迫力のない試合だったわけではない。選手のスケーティングの技術、パスの正確さ、戦術の巧みさ、等を充分に堪能した。それは本当に震えるほど素晴らしい試合だった(震えていたのは、深夜ストーブを消した居間でテレビを見ていたせいかもしれないが)。

 アイスホッケーの試合は3ピリオドに分けて(?)行われる。ピリオドとピリオドの間に製氷するので結構待たされる(ルール上15分と決められているようだ)。しかし全く飽きなかった。非常にレベルの高いシーソーゲームが繰り広げられていて、確か延長戦を行っても勝敗が決まらず、決着はPS戦(ペナルティーショット戦。サッカーのPK戦のようなもの)へもつれこんだ。確かこれでも決着がつかずPS戦の延長戦にまで行われ、もちろんどっちかが勝った。しかし、あそこまでくるともう互角だ。いい試合だったなぁー。

 僕の不幸は、最初に見たホッケーの試合が世界最高の戦いだったということなのだ。何故か? その後見た(テレビでしか見たことないが)どんな試合もつまらない試合に見えてしまうのだ。最初に見たのが最高の試合だったものだから。