Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

甘さ控えめのジャム

 スーパーで目にするたびに首を傾げてしまう商品がある。「甘さ控えめのジャム」というやつだ。

 そもそもジャムというものは「甘さ」を求めるもの。しかしまぁ、糖分摂り過ぎはいろいろマズいので(同程度の甘さで)「糖分控えめのジャム」を買う、というのならわかる。それが(同程度の糖分で)「甘さ控えめのジャム」だったら、いつもと同じ甘さを得るためにはむしろ糖分を多く摂ることになってしまうではないか。だから、「甘さ控えめのジャム」の存在理由がわからないのだ。

 パンにジャムをいつも通りに塗って、甘くなかったら物足りなく、結局いつもよりたくさん塗ってしまうだろう。それはジャム会社にとっては喜ばしいことかもしれないが…。むしろ消費者にとって嬉しいのは、(同程度の糖分で)「甘いジャム」だろう。いつもより甘ければ、パンに塗る量も少なく長持ちするし、同じ量塗ったとしても摂取する糖分はより少なく済む。

 …で、この際だから商品の成分表示を見てみよう!とスーパーのジャムコーナーでいろいろ比較してみたのだが…、「甘さ」の指標として「糖度」というのは載っているんだけど、含まれる「糖分」の量がよくわからない。「エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム」。「糖分」ってのは、このどれに相当するの? それとも載ってないの?

 取り敢えず、エネルギー(カロリー)を見比べてみると、要するに、「甘さ控えめのジャム」というのは「カロリー控えめのジャム」ということみたいね。なぁんだ、それだけのことか。