Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

教科書を書いた先生としては…

 何日か前に、「絶版本デジタル化計画」みたいなことをやろうとしているGoogleと日本の作家協会(?)か何かが意見交換の場をもった、というニュースをインターネット上で見たんだけど、考えてみると、学術書なんかは(出版社はともかくとして)執筆者は収入のために書くわけじゃないんだから(むしろ、自分の考えや研究を広く知ってもらうため、というか…)、職業作家と学術書執筆者じゃGoogleの計画に対する反応がまるっきり違うんじゃないかと思う。学術書が高いのは、そんな本、部数が出るわけないから単価を高くしないと出版社が赤字になってしまう(つまり、本を出版できない)からであって、教科書を書いた先生としては、それを学生にできるだけ安く提供したいと思ってるんじゃないかと思うし。(絶版書じゃなくても)Google経由で無料で手に入れられるようになるんだったら、むしろ「そりゃいい」って言うんじゃないのかな。