Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

四則演算

 中1数学の勉強で四則演算についていろいろ考えた。考えた結果得たのは「加算と減算は、荷物の追加・取り除き」「乗算・除算は荷物の積み降ろしである」というアイデアだ。

 まず、数というのは四角いダンボール箱の個数として図示することができると考える。1を

 □
===

で表す。「===」は地面である。

 加算は「ダンボール箱をどんどん横に並べていくこと」だ。例えば1+2は、

 □
===

この横に

 □□
====

を並べるから、結果として

 □□□
=====

こうなる。「1+2」の結果ダンボールの個数は3個になっているから、1+2の演算結果は3だ。

 これに対して減算は「ダンボール箱を取り除くこと」である。3-1は、

 □□□
=====

ここから□を1個取り除くから

 □□
====

こうなる。作業の結果ダンボール箱の個数は2個になるから、3-1の演算結果は2である。

 次に乗算というのは何をやっているのか考えてみた。例えば「A×B」というのは何をやっているのか。これは、「横に並べたA個の荷物を単位として、同じものをB段積み上げた場合、全部で荷物は何個あるか」という演算だろうと考えた。例えば、

 □□
====

 これで2。今、2を単位として、これを3段積み上げると、

 □□
 □□
 □□
====

こうなる。これが2×3。2を単位として3段積みあげると、全部で6個荷物がある。だから2×3の演算結果は6。

 で、次に割り算というのは、単位を変更する作業だと考えた。「荷物をある単位で並び替えると何段積みになるか」という演算である。

 例えば、上の2単位3段積みの□を「3で割る」というのは、3を単位として□を積み替えたら何段積みになるか、ということだ。並び替えの結果、

 □□□
 □□□
=====

 こうなるから、答えは2。2段積みだから。

 別の言い方をすると、割り算というのは「縦のものを横にする作業」だとも言える。例えば、6を1を単位として積み上げると

 □
 □
 □
 □
 □
 □
===

こうなるわけだけど、これを6で割ると、

 □□□□□□
========

こうなる。ほら縦のものが横になった。6を6を単位として並び替えれば1段積みだから、6÷6の演算結果は1。

 で、今、仮に■という特別の荷物を考える。■は

 ■■
====

これで1なのだ。「2個口」ってやつですね。そうすると、例えば1×3は、

 ■■
 ■■
 ■■
====

こうなる。これを1/2で割ってみる。1/2は

 ■
===

だから、1/2で割ると、

 ■
 ■
 ■
 ■
 ■
 ■
===

こうなる。1/2を単位として6段積み。3÷(1/2)が6になることをこうやって説明することにした。ふう(一息)。

 ここで話かわって、剰余、つまり「余り」について考える。割り切れる、というのは、□や■が余らないということだ(当たり前だ)。例えば、9は2を単位として並び替えると、

 □□
 □□
 □□
 □□□
=====

こんな風に□が1つ余ってしまう。割り切れないとやりきれない気持ちになるのは、余ってしまった□が中途半端で綺麗じゃないからだ(数学好きの人はこういうのを「美しくない」と言うのだろう)。だけども3を単位として並び替えると、

 □□□
 □□□
 □□□
=====

ご覧の通り余らない。すっきり。これが割り切れるということだ。割り切れると気持ちがいいのは、綺麗だからだ。

 ところで、この3単位3段積みみたいに、n単位n段積みになっているとき、つまり、形が正方形になっているとき、全体としてはn2、つまり「平方」になっている。□を正方形の形に並び替えることができるということは、□の数が何かの2乗と等しいということだ。

 こういうの全部学校で習ったんだろうなぁ。