Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

ゴールキーパーとプログラマ

 性格的にゴールキーパーはできないと思う。

 たぶん僕は、たとえ試合に勝ったとしても、どんなに好セーブを連発していたとしても、1点でも失点したら悔やむだろう。そういうタイプ。逆に言えば試合に負けても失点しなければ満足。そういうタイプ。

 僕は、自分の不甲斐なさから感じる悔しさをバネに一層努力するというタイプではない。ダメならその場であきらめるタイプ。

 そして、サッカーというのは、相手に失点させることを目的に行うスポーツなのだから、ゴールキーパーの仕事というのは、失点することなのである。何しろどちらかが失点しないとゲームが終わらないのだから。

 とてもやってられない。

 同様の理由で、僕は性格的にプログラマに向いていないのかもしれないとも思う。

 1ヵ所でも意味のあるバグがあれば僕は不満足だ。そしてバグというものを完全になくすことは不可能なのだから、プログラマの仕事というのは、バグをうみだすことなのである。

 とてもやってられない。