Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

エロマンガのつまならさ

 朝まで徹夜でプログラムを書いてたり、データ分析してたり、論文を書いてたり、つまり頭脳労働で疲れた時に、早朝明るくなった家路の途中、むしょうにエロマンガを読みたくなることが時々ある。何でそういう時エロマンガを欲するのか実際のところよくわからない。

 で、早朝のコンビニでエロマンガを購入する。ところが!! 世の中のほとんどのエロマンガは信じがたいほどつまらない!! 才能ある漫画家こそエロマンガを描け!!

 エロマンガがつまらないなと思うのは、そのストーリーの安易さとマンガ表現の工夫のなさ。例えば、エロマンガじゃなくてマージャンマンガ専門誌でもいいのだが(やはりマンガとして全体的にレベルが低いと思うんだけど)、マージャン仙人みたいなおじいさんが出てきて「ふふふ、それは通らんよ」と言うというマンガが1誌に3つもあることがある。典型的な人物が典型的な場面で典型的なセリフを発しているだけという、そのあまりの安易さがとてつもなくつまらない。

 もっとも、エロマンガやマージャンマンガの多くは売れない漫画家が金のために描いているというのが実態なんだろうとも思う。そもそもそういった漫画家には漫画家としての実力がまだ足りないのだろうし、そこでストーリーに凝ってみたり新たな試みにチャレンジしたとしても、多くの場合報われないのだろうとも思う。この人のマンガをまた読みたいと思わせるようなそんなエロマンガ誰も求めてね−よと編集者に怒られたりするのだろう。

 スピリッツなんかにもエロマンガ並にHなマンガが連載されていることがあるけれど、やっぱり多くのエロマンガと比べてマンガとして面白いと思う(「エロマンガ界の巨匠」みたいな人はまた別だけど)。ストーリーであれ設定であれセリフであれコマ割りであれ作画であれ何でもいいから、こいつかわったことやってるなー、と思わせてくれるものがないとつまらない。