Cogito Ergo Sum.

我思う故に我あり

プログラミング

プログラミングと将棋

プログラミングってのは将棋みたいなものだよな、と思う。 将棋入門を1冊読めば、駒の動きや将棋のルールはわかる。ところが、それだけじゃ勝負を楽しむことができるほど実力がつくわけじゃない。 プログラミングも入門書を読めば、まぁ、誰だって全く理解不…

何で整数型ってものがあるのかわかんない、と。

プログラミングの勉強を始めたばかりの彼、きっと数値と文字列の区別がゴッチャになっているに違いないと思って探りを入れてみたら、「それはいいんですが、むしろ何で整数しか扱えない変数ってものがあるのかよくわかんない」と。 …、そりゃそうだよな。 数…

自分が間違いを犯したときに自分に気づかせるような工夫をしておく。

ある人に「プログラミング教えてくれ」と言われて、正直ちょっと「困っちゃったな」という気分。 それと言うのも、僕はたぶんその人が思っているほどプログラミングが上手ではないからだ。 それで慌ててVisual Basic 2008の入門書なんかを読んでみて、本には…

Cの壁・ポインタ

プログラミング言語Cの壁と言えば、悪名高い「ポインタ」をおいて他にないだろう。本屋のC言語関連コーナーに行けば、『絶対わかるポインタ』『ポインタ完全制覇』『ポインタから始めるC言語』なんてタイトルの本がワンサカある(最後のはないかもしれないが…

そうか、部品化するのは、処理じゃなくてデータだ。

「オブジェクト指向プログラミング」のキーワードの1つに、「プログラムの部品化・再利用」というものがある。「『オブジェクト』は再利用可能なプログラム部品だから、オブジェクトを中心に据えてプログラムをつくる『オブジェクト指向プログラミング』によ…

教科書を書いた先生としては…

何日か前に、「絶版本デジタル化計画」みたいなことをやろうとしているGoogleと日本の作家協会(?)か何かが意見交換の場をもった、というニュースをインターネット上で見たんだけど、考えてみると、学術書なんかは(出版社はともかくとして)執筆者は収入…

「インターネット図書館」みたいなものに期待

僕が初めてレンタルビデオ屋というものを知ったのは80年代半ばだったと思う。 ビデオデッキが家庭に普及し始めたのが80年代前半くらいからで、書店でレンタルビデオコーナーを設置していたのを見たのが最初だ。90年前後には、レンタルCD・レンタルビデオの専…

ダブル・インパクト

■ ファースト・インパクト オブジェクト指向スクリプト言語Rubyの紹介記事を読んでいて最も衝撃だったのは、 A, B = B, A の1行で、変数Aと変数Bの中身をスワップできることを知ったときだった。 これ、プログラミング言語について何も知らない人には何が衝…

Web2.0時代の検索ページ

たまっていた新聞を見ていたら、日本政府のなんとか省のキモいりでGoogleに対抗できるような純国産検索システムを開発するんだ、というような記事が載っていた。現在の日本の著作権保護関係の法律では、Googleと同じことを日本国内(のサーバー?)で行うと…

コンピュータのアイデンティティ・クライシスから対人関係について考える。

ぶっ壊れて動かなくなっていた自作PCのマザーボードを他のものと取り替えたら、無事順調に稼動するようになった。こいつの名前はPM3といって、僕は物に情がうつるタイプなのでそれなりに愛情を感じている。ところで、こいつは今でもPM3なんだろうか? メモリ…

自作マシン無限増殖の原理と自炊の持続性

コンピュータ系の雑誌を読んでいると、やや自虐的に「自作マシン無限増殖現象」について述べられていることがある。 ここで言う自作マシンというのはコンピュータの自作のことだが、実際は「自作」といっても、ハンダゴテ片手に部品を基盤に取り付けていくよ…

無料で麻薬配布

2006年10月12日に朝日新聞やasahi.comに掲載された記事「グーグル、ネット上の文書作成や表計算機能を無料提供」に、トホホな記述を発見。 「米インターネット検索大手グーグルは11日、ネット上で文書作成や表計算ができるサービス「グーグル・ドックス・…

社会心理学実験とTCP/IP通信

僕が比較的真剣にプログラミングに取り組んでいるのは、社会心理学実験用のコンピュータ・プログラムを書くことがあるからだ。個人の心理傾向・心理プロセスを対象とする心理学という学問は、自然科学的方法論に対するコダワリが強く、大量の個人に対して心…

国際実験プログラムのプログラミング

インターネットを使って「せーの」で同時に実施する国際社会心理学実験のコンピュータプログラムを2000年以降4つつくった。 僕自身は研究者としてではなく、プログラマというスタンスでこれらのプログラムをつくった。そうなると、実験を実施してデータがと…

語学魂をくすぐるのは

2月・3月とテレビばかり見ていて、NHK教育テレビの語学番組に関心していた。昔と随分趣が違う。いろいろ工夫してるし。 4月から新シリーズが始まるというときに、ラジオの中国語入門のテキストと放送内容を収録したCD-ROM、テレビの中国語会話のテキストを買…

ソフトウェアの重要性

現在のパーソナルコンピュータは1970年頃のスーパーコンピュータを凌駕する性能をもっているのではないかと思う。 だけども俺には月までロケットを飛ばすことはできないな。

中間管理職とデザインパターン

僕がつくる社会心理学実験のためのコンピュータ・プログラムでは、非常に多くのフォームが使われている。ひどい場合20以上にもなる。ログイン画面、実験インストラクション表示画面、確認問題場面、練習画面、実験刺激提示画面、回答場面、エラー通知画面、…

紙芝居方式プログラミングによる3Dスパゲティプログラム

僕が関わる社会心理学実験のコンピュータ・プログラムは、複数の画面が次々と表示されていくタイプのものが多い。そこで、うちの親分がパワーポイントを使って実験プログラムの全体像をイメージする方法を思いついた。Visual Basicでフォームにテキストボッ…

もし僕がテロリストだったら

もし僕がテロリストだったら、絶対にGoogleを乗っ取る。誰にもばれないようにこっそり乗っ取る。 そして、検索結果にバイアスをかける。誰にもばれないようにこっそりバイアスをかける。 これは定義によりテロリストのやり口ではないが、テロリストなら簡単…

文字化けspam

2週間ほど前から届く量が急増したspamだが、不思議なことがある。 最近届くspamのほとんどは、送信者と件名が文字化けしているのである(去年の秋頃大量に届いていたspamの多くは正しく日本語表示されていた)。そのため、一目でspamと判別できる。ちなみに…

プロバイダと殺し屋

インターネットへの接続料金が従量制でなく定額制だと、インターネット常時接続人間になっちゃう。つないでもつながなくても同じ料金なら、つなぎゃな損、損(同じ料金なんだから、つながなくても損じゃないんだけど)。 さらに、他の人のコンピュータを、定…

言語能力の発達

学習し成長する人工知能ロボットの開発に成功したとする。うまく育ててやれば、人間と会話できるようになるはずだ。 つきっきりで毎日世話をする。話し掛けたり、質問に答えたり、ご機嫌をとったり。ところが、いつまでたっても人間の言葉を話せるようになら…

情報の流れを考慮した部屋のレイアウト

もう7〜8年前だったと思うが、コンピュータ雑誌のインタビュー記事を読んでいて、どこかのコンピュータ関係の大企業(IBMだったかな?)の偉い人が、「我々はいまやオフィスビルを設計することができる」というようなことを言っていたのが印象に残っている。…

英語・統計学・Javaの共通点

自分の昔のWEB日記を読み返していて、英語・統計学・Javaに対して全く同じことを繰り返し書いていることに気づいた。 2年に1回くらい「一から身につけよう」と心に決めて入門書を買ってくるから、本棚には何冊もの本が並んでいる。だけど、英語も統計学もJav…

ゴールキーパーとプログラマ

性格的にゴールキーパーはできないと思う。 たぶん僕は、たとえ試合に勝ったとしても、どんなに好セーブを連発していたとしても、1点でも失点したら悔やむだろう。そういうタイプ。逆に言えば試合に負けても失点しなければ満足。そういうタイプ。 僕は、自分…

いたちごっこ

去年の秋、おそらく僕の契約しているプロバイダがとったspam対策が功を奏したのだと思うが、spamにほとんど悩まされることがなくなった。それがここ1週間ほど前からまた急に増えてきた。 こういうのはいたちごっこでキリがない。spam対策をいくら施したって…

自己組織化フォルダ

僕はどうも分類というものが苦手で、関連性のあるファイルがハードディスクの複数の場所に散在してしまう傾向がある。ひどい場合には、複数のコンピュータのハードディスクに散在してしまう。似たような内容のファイルが勝手に集まってフォルダを構成してく…

True "Social Bookmark"

僕が読むような学術雑誌のうちメジャーなものはだいたい電子ジャーナル化されている。10年前に論文を読むといえば、図書館に行って書庫から雑誌や本を探し出しコピーをとるところから始めたものだが、今では論文を探すのもインターネットの検索機能を使うし…

哲学と工学

小学生のときに(1970年代後半)社会科の授業で札幌の大きな郵便局に行った。 そこで驚いたのは、手で書かれた数字(郵便番号)を機械で認識していたことである。(当時どの程度日常的に目にしていたかおぼえていないが)マークシートのようなものの機械によ…

ユーザーインターフェイス

先日若い(と言っても本当はそんなに若くない)大学院生が話してくれたのだが、ダウンタウンの松本の父が最近パソコンを始めたのだが、何とマウスを画面のマウスポインタに押し当てて動かそうとしていた、というのである(もちろんこれは松本の作り話かもし…